Deal with e-mails fast (1)
業務におけるe-mailは「早く読む」ということだけではありません。速く読んで、迅速に何をすればいいかを把握して、さらに迅速にそのnext stepsをこなすという一連の動作です。迅速にnext stepsを把握して実行できるかはまさに仕事の能力の主幹をなす部分でここでは置いておいて、一番最初のステップの速く読むということにここではfocusしてみましょう。
- なにもそんなに速く読まなくても、とおっしゃる方もおられるかも知れませんが間違いです。速く読めればそれだけ残りの時間を「next stepsの把握と実行」に費やすことができるのです。会社のresourceを無駄遣いしなくて済むわけですね。しかし多くの日本人はその部分をおろそかにして遅くまで働き、それが誇りでもあるようです。それは意味なしです。
- 外資では通常、e-mailは英文です。基本となるのは英文の速読能力です。私の場合は日本人にしてはかなり速く読める方です。私の部署の中ではおそらく私の受け取るメールの量は部下のそれに比べても多いでしょう。それでも私はメールの処理に追われてということはあまりありません。部下たちは私よりもメールの量が少ないにもかかわらず追われています。溜まってしまっています。何故でしょう。その一つが読むスピードです。
- 基本的なreading speedはとにかく量をこなして身につけていくしかないでしょう。それでもこつはあります。その辺を少し話してみましょう。
- ざっと思い浮かべて次のようなものがあるようです:
- 理解度とスピードの折り合い
- 一度に目に入れるスパン
- 目の動き
- 遅い人の殆どがすべてのメールを100%理解しようとして読んでいるようです。まずは70〜80%の理解度でざっと読む、無視してよいメールはその時点でふるい落とすことが出来ます。とても重要と思われるメールはその後でもう一度読んでもすべてを100%理解しようとして読むよりはずっと速いはずです。残りの20%を理解しながらよむと、スピードは明らかに20%以上遅くなるからです。
- 次のポイントは英語に限らずすべての言語に言えます。学習途上にある言語ではどうしても一度に目に入れるスパンは狭くなり、初心者のうちはワード単位になってしまいます。ところがあなたがいまこの日本語の記事を読んでいるときには一行で多くてもせいぜい2〜3回くらいしか横に目を動かしていないはずです。私の場合は日本語であれば4インチ(10cm)幅の文章では目は縦にしか動きません。一度に一行文全部目に入れるからです。
- However it would not necessarily work that way if the language is not your native tongue, would it? It applies to me as well to some extent, which leads to the last bullet I mentioned. どうです?目が横へ動く回数が増えてませんか?
- 目を横に動かしてしまうと途端に行を見失う機会が増えてしまいます。どの行を読んでいたのかすら分からなくなってしまうことも起こりえます。大事なのは出来るだけ目を横に動かす回数を減らして縦にだけ動かすようにすれば良いのです。でも英語ではどうしてもそれが難しい。
- ところが多くの人がe-mailを読んでいるのを見るとメールをスクリーン一杯に最大化して読んでいます。17”のスクリーンでその幅は約30cmあります。通常、横幅が30cmもある本を読むことはあり得ないのに、それでも彼らはスクリーン上で文句も言わず読んでます。
- ただでさえ遅いのにそれでは絶対に速く読めません。では?メールウィンドウの幅を狭くするんです。私はほぼ縦だけの動きで読める幅、3インチ程度。本当は完璧には出来ないのですが練習も含めて、です。それくらいの努力や工夫はするべきだと私は思います。
- ひとつひとつのメールの読み方ではなく、次は多量に入るメールの処理方法について少しだけ。